日本導入から4年半を経てup!のマイナーチェンジ版が発表された。税込み価格は158.7〜193.8万円。
フロントマスクのデザインが見直され、歩行者保護対策の一環としてバンパーを延長。これによって全長は65mm長くなった。リアではコンビランプが新デザインに変わっている。
内装においてはダッシュパネルの色調やシート表皮が変更された。また、接続したスマホをナビ代わりに使えるだけでなく、専用アプリを介して車両情報なども表示させられるコンポジション・フォンを新設定(5万4000円のオプション)。
マイナーチェンジに合わせて2つの特別仕様車もデビュー。ひとつはルーフとドアミラーが別色に塗装された「roof up!」(204.9万円)、もうひとつはbeatsオーディオ採用の「up!with beats」(172.3〜192.3万円)。
ローンチパーティと名づけられた報道発表会はファッションショー仕立てで、カラフルなボディカラーを訴求する内容で行われた。また、ゲストとしてファッションモデルの矢野未希子さんとスタイリストの山脇道子さんが登壇し、トークセッションを展開。お二人とも身につける服や装飾品を際立てるためにも、up!の豊富なボディカラー展開とは裏腹に無彩色の黒や白を選びたいと語った。
輸入元で商品企画に携わっている山崎信雄さんによると、これまでup!は女性や子育てを終えたダウンサイジング層に支持されてきたという。「初めてのVWとして若い人にも乗ってもらいたい」との理由で今回、華やかさが演出されたのだろう。
一方、ティル・シェア社長は「VWならではの安全性や運転する楽しみを備えているので、コンパクトカーや価格の近い軽自動車を検討している層に限らず、さまざまなユーザーにアピールできる」として商品に対する自信を見せた。