タジマモーターコーポレーションは、高知県中土佐町に、「浮揚式津波洪水対策用シェルターSAFE+」を7台納入した。地方自治体への納入は、和歌山串本町、静岡県吉田町に続いて三例目だという。
同町は土佐湾沿岸に位置し、南海トラフ地震では大きな被害が予想される地域であり、全ての住民を守るために津波避難タワーや高台への避難路の整備に優先的に取り組んできた。しかし、従来の方法では海岸至近に位置する特別養護老人ホームの入居者・スタッフの方々が避難するのは困難とされ、対策を検討してきた。
そしてこの度、「浮揚式津波洪水対策用シェルターSAFE+」の高い安全性と屋上設置も可能な軽量構造、足腰の弱いお年寄りや車いすの方でも乗り込みやすい低床設計が評価され、600シリーズ(20人乗り)7台が採用された。屋上に2台、地上に5台が、特製のスロープを装備した状態で配置されているそうだ。
本誌でも以前このSAFE+を取材しているが、なかなか優れた津波洪水対策用シェルターであったと記憶している。備えあれば憂いなし。万が一を考えて、備えないと大事が起こってからでは遅いのだ。