西川自工会会長、春闘四年連続ベア実施について「経済の好循環にとってよいこと」 2019年東京モーターショー会場縮小問題について 「悩ましい。見せ方を工夫する」

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IMG_1611 IMG_1616西川会長が、定例記者会見の冒頭挨拶した。

久しぶりの会見ですが、足元の販売状況は前年比1割増。マクロの指標で見ても、緩やかながら四半期続けてのプラス成長が見込まれる。今年度の着地は500万台を超えるのではないかと見ている。見通しより約20万台の上振れとなりそう。
登録車は自然な形で戻って来ている。この販売ペースは次年度も続くと見ている。来年度後半の上振れを期待したい。

春闘について。
様々な報道がされているが、各社労使の議論をした結果。失速、息切れ、官製春闘の限界などと言われているが、三年間のベースで四年目だし、賃上げがあったことは良かった。経済の好循環にとって前向きにとらえている。
昨年末に大筋を取りまとめた自主行動計画について本日、最終的に理事会で承認された。実行に移す。
日本経済全体の底上げに向けて確実に実行していきたい。
2020年に向けた対応と、中長期にむけて、自動運転をはじめとする最新のモビリティを発信していきたい。自工会内部に専門組織を立ち上げた。レベル4の公道実証実験の準備が進められている。6月には首都高速でも実験が予定されている。
技術開発、実用性、安全性の実証が進むと期待する。輸送業者との連携も必要。オールジャパンの連携を期待したい。5月の会見で案内したい。

質疑応答。記者クラブの幹事社から指名された。
春闘で前年割れ結果について。
前年割れの見方については、景気や各社の事業環境変化がある。
妥結の結果を見ると、年収ベースで相当増加している。サプライチェーン、バリューチェーンの広がりの部分で波及効果にポジティブに貢献したい。物価の上昇率も低い。今年は0.3とか0.4%。自工会加盟社全社でベアを実施するのは評価できる。

国内市場の活性化策について。
税制についてはご配慮いただいた。新年度後半には新しい商品、魅力ある商品が投入される。
単独CEOについては改めてお話しできればと思っています。
アメリカ政府の政策について。
今後、前向きかつ建設的な議論が行われることを強く期待している。求められればご協力したい。
日本の非関税障壁について。
日本市場は我々の認識ではオープンだが、外の人から指摘があれば、積極的に議論したい。高級車の分野ではドイツ車が強い。関税もゼロだし、オープンだと思う。

トランプ大統領がアメリカ国内での新工場建設を訴えた。燃費規制の緩和にも触れた。
会合が行われたばかりで、内容を全部確認したわけではないが、オープンな場で議論を深めるのは、大変意義がある。
各国それぞれの立場で、自国に投資して欲しいとの点は全く違和感がない。
燃費については勉強したい。大きな意味で、世界的に燃費を良くする方向は変わらない。その中でお客様の志向、社会も違う。差があるのは各社とも織り込み済み。

オープンな場でメーカーを名指しするのは異例ではないのか?
アメリカに投資するかしないかは各社の判断。米国事業は重要な位置づけ。真剣に議論されると思う。90年代と違うのはアメリカに根ざして事業展開している。メキシコとの関係については、デトロイトスリーも他国のメーカーも同じ。皆さんと一緒に対応していくことになるんだろうなぁ。

保護主義台頭について。
自工会としてのコメントは難しいが、私としては記号化は危険。決めつけは危険。トランプ大統領はモノをストレートに表現されている。自由貿易に対して保護主義を掲げているのか疑問。
グローバルに展開しているけど、ローカルにアクションしているのは定着している。

行政からの天下りと2019年の東京モーターショー会場縮小問題について聞いた。
天下りと言う認識ではなく、競争と協調の中で知見を生かしていただきたい。
ビッグサイトが東京オリンピック パラリンピックのプレスセンターに使われるため、2019年の会場が狭くなるのは悩ましいところ。単純には「狭くなったなぁ」ではいけないので、見せ方やアピールの仕方を工夫してやりたい。

春闘でのベアは限界なのか?
限界と言う言葉は当てはまらない。適切な判断をされると思う。
TPPについて。
二国間だろうと多国間だろうと自由に貿易できる環境が整うことは良いこと。日本市場に対する要望があれば議論したい。枠組みの議論はしていただきたい。

中型免許制度が施行された。
物流業界は活況であると同時に人手が足りない。制度的な支援があれば良い。

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