ミシュランは、「Mercedes-AMG GT R」向けに専用設計した「MICHELIN Pilot Sport Cup 2」が新車装着タイヤとして採用されたことを発表した。このタイヤはサーキット走行でのタイムアップを主眼に置きながらも、公道での走行に必要な性能を犠牲にしないタイヤ作りを目指して開発されたスポーツタイヤだという。サイズは、F:275/35ZR19(100Y)XL MO/R: 325/30ZR20(106Y)XL MO。
MICHELIN Pilot Sport Cup 2は、世界耐久選手権などのモータースポーツ向けに開発された最新のコンパウンド、そして最適にデザインされたタイヤ形状と非対称トレッドデザインが主な特徴。この組み合わせにより、Mercedes-AMGのエンジニアが重視するサーキットでのハンドリングやグリップ性能、耐久性といった要求に応えることのできる高いトータルバランスを実現。
ミシュランのエンジニアは、Mercedes-AMGのリアルスポーツカーに適した、公道はもちろんサーキットでの変化の激しい厳しい条件下でも最高レベルの安全性を発揮する一方で、耐摩耗性において妥協を許さない高性能タイヤをデザインする、という課題を抱えていたという。
18か月に及ぶ開発の過程で、ミシュランは約900本のプロトタイプタイヤと800本のプレシリーズタイヤを製造、テストを実施。テストはイタリア・ナルド、ドイツ・ニュルブルクリンク、それにフランスのクレルモン・フェラン近郊のミシュランのラドゥー・テストコースなど、多くのサーキットでミシュランのテストドライバーとMercedes-AMGのエンジニアの両者により徹底的に行われたそうだ。
厳しい開発テストの結果誕生した専用タイヤ。Mercedes-AMG GT Rの走りをしっかりと支えてくれるに違いない。