東洋ゴム、ナノバランステクノロジーの進化について

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東洋ゴムは、2011年に確立した独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology」をさらに進化させ、より高性能なタイヤ開発が可能となる技術革新を図ったという。今回、この最新技術によって実用化した新配合ゴムを当社のフラッグシップタイヤ「PROXES」ブランドに採用し、新商品「PROXES Sport」を開発した。

Nano Balance Technologyは、求められる高度なタイヤ性能を導き出すために、ゴム材料を分子レベルで観察、予測、機能創造、精密制御することによって、理想的なゴム材料を高精度に開発する技術だという。

東洋ゴムでは、分析/解析/素材設計/加工という4つの体系を横断的に統合したこの基盤技術を用いて、タイヤの転がりよさ(低燃費性能)と雨天時の制動性(ウェットグリップ性能)といった、二律背反する性能を高次元で両立させた低燃費タイヤブランド「NANOENERGY」シリーズを発売したほか、他の乗用車用タイヤ、大型輸送車両用タイヤなどの開発にもこれを採用し、付加価値の高い商品群を提供しているそうだ。

低燃費性能が自動車用タイヤの備える必要条件になりつつある昨今、果たすべき環境性能の向上に、ナノ分子レベルでのゴム材料分析、解析、素材設計、加工というテクノロジーがもたらした意義は大きいといえるなか、東洋ゴムはNano Balance Technologyの確立から5年の間に、4つの各体系における技術革新を進めてきた。

特に今回、「ナノ解析」および「ナノ分析」において、さらなる性能向上につながる進化を実現。進化したNano Balance Technologyから新配合ゴムを実用化し、今回、従来品であるPROXES T1 Sportsより、低燃費性能、ウェットグリップ性能をともに大幅向上した「PROXES Sport」は、今月末よりドイツで開催される「Essen Motor Show」にて披露する予定だ。

目に見えないナノレベルで進化し続ける最新のタイヤ。こういったタイヤがあるからこそ、最新のクルマの性能は高くなっているのだ。

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