スズキの小型乗用車イグニスが、2016年度グッドデザイン賞を受賞した。
審査委員は以下のように評しているという。
「経済性のみが重視され、クルマとしての魅力が二の次にされがちなコンパクトカー。そういうクルマがあってもいいが、所有する悦びを感じられるものが少ないのは寂しい。イグニスはコンパクトでありながら個性のあるデザインをもつ。流行のSUVテイストを採り入れながらも、各部に初代エスクードやフロンテクーペ、セルボといった、過去のスズキ車へのオマージュを散りばめているのも興味深い。欧州のプレミアムメーカーがよく使う手法だが、それは彼らがそうした取り組みがブランドイメージの強化につながることを知っているから。過去の自社製品へのリスペクトは、新しいデザインを創りあげる上での強力なエネルギーになることをイグニスは示している。」
小型車としては今までにない力強いデザインのイグニスは、か発売開始から2016年8月末の時点で累計約18,000台を販売しているそうだ。グッドデザイン賞を獲得したのもうなずける。