2016年スーパー耐久シリーズも折り返しとなる第4戦「富士 SUPER TEC」が静岡県の富士スピードウェイで開催され、ST-Xクラスに出場した#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)がシリーズ最長の9時間レースで優勝。NISSAN GT-R NISMO GT3は開幕から4連勝を飾った。
金曜日の専有走行で、#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」は燃料系のトラブルから出火してしまい、クルマのフロント部分を半焼させてしまうアクシデントに遭遇。それでもメカニックが深夜まで修復作業を行い、日産自動車大学校の生徒もこれをサポート。土曜日の公式予選には無事に出走し、予選3番手を得た。
前夜の雨で路面はまだ濡れていたが、決勝レースは曇り空の下、予定通り午前9時に全車がドライタイヤでスタート。平峰がスタートを担当した#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」は序盤に首位に浮上。第2スティントで一度、#5「Mach MAKERS GTNET GT-R」にトップを譲ったものの、再びトップを奪い返した後はそのポジションをキープ。平峰と内田でレース前半を戦うと、プラチナドライバーの藤井が中盤のスティントに登場し、トップの座をより確実なものとした。
その後平峰にドライバー交代すると、最終スティントでは再び藤井がステアリングを握り、そのまま9時間を走りきってトップチェッカー。今季3勝目を獲得した。優勝を逃した第3戦も3位入賞と着実にポイントを積み上げてきており、これで念願のタイトルに王手をかけることになった。
#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」とトップ争いを繰り広げていた#5「Mach MAKERS GTNET GT-R」と#3「ENDLESS・ADVAN・GT-R」だが、黄旗中の追い越しでペナルティストップを課せられるなどタイムロスもあり、#3「ENDLESS・ADVAN・GT-R」が2位、#5「Mach MAKERS GTNET GT-R」は4位となった。
またST3クラスに加納政樹/本山哲/安田裕信のトリオでフェアレディZを駆って参戦した#35「SKT team motoyama」は、クラス6番手グリッドから粘り強い走りで着実に追い上げ、3位表彰台を獲得した。