全日本F3選手権第11~12戦、ヤン・マーデンボローが2連勝

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全日本F3選手権の第11~12戦が8月20~21日、ツインリンクもてぎで開催され、ヤン・マーデンボローが2連勝。選手権でも大きくリードを広げた。

 

今シーズンのF3選手権には、マーデンボローと千代勝正が年間エントリーをしているが、千代は8月上旬に行われたSUPER GTでのクラッシュにより、今大会は欠場。千代の代役として、第5~8戦に出場していた高星が出場した。

 

予選日の午前中は強い雨に見舞われ、F3の予選もウェットコンディションの中で行われたが、午後には雨が止んだばかりか強い日差しも降り注ぎ、路面は一気にドライコンディションへ。各車はドライセッティングでレースに向けて準備を進めた。

 

ところが、マシンがコース上に整列し、フォーメーションラップまで残り数分というところで突然雨雲が立ち込め、たちまち豪雨に。再びウェットコンディションとなった第11戦の決勝レースは、セーフティカースタートで幕開け。2周のセーフティカーランを終えてリスタート。

 

2番手グリッドからスタートしていたマーデンボローは、リスタートが切られると一気にトップのマシンに襲い掛かるが、水煙の中では決定的なチャンスに恵まれず、2台の争いは約8周にわたって繰り広げられた。11周目の90度コーナーで相手のすきを突きトップに立つと、翌周には周りよりも1秒以上速いタイムを記録して2番手以下を突き離し、シーズン3勝目をマーした。予選7位からスタートした高星は、最終ラップまで接近戦を展開し、7位でゴールした。

 

第12戦は快晴のもと、21日(日)に行われた。ポールポジションからスタートしたマーデンボローは1周目から後続を突き離し、圧倒的な速さで今季4勝目を記録。ファステストラップも記録し、1レースで獲得できる最多ポイントを獲得すると、選手権2位との差を19ポイントまで広げた。

 

予選でまさかのペースダウンとなり、このレースを9番手からスタートすることにとなった高星は序盤から猛攻を見せた。「抜きどころが少なく順位を上げるのが難しい」と言われるもてぎで、オープニングラップに1つ、2周目に1つポジションアップ。序盤で7位に上がると5位争いに近づいていき、8周目にはこれを攻略して5位まで順位を上した。

 

この時点で、3位争いを展開している2台との差は3秒以上あったが、1周につき1秒近く差を詰めていき、12周目には3台の集団での争いに。15周目の1コーナーで、前のマシンの隙をついてイン側に並びも、挙動を乱しスピン。これで表彰台争いからは外れてしまったが、コース復帰がかなうと最後まで追い上げの手を緩めることなく周回。8位でゴール。

 

<全日本F3選手権第11戦>

Pos No Machine Driver Time / Behind
1 22 B-MAX NDDP F3 ヤン・マーデンボロー 31’28.195
2 12 TODA FIGHTEX 牧野任祐 4.765
3 37 ZENT TOM’S F314 坪井翔 6.522
7 23 B-MAX NDDP F3 高星 明誠 13.399

 

<全日本F3選手権第12戦>

Pos No Machine Driver Time / Behind
1 22 B-MAX NDDP F3 ヤン・マーデンボロー 35’44.454
2 36 ZENT TOM’S F312 山下 健太 8.121
3 37 ZENT TOM’S F314 坪井翔 19.508
8 23 B-MAX NDDP F3 高星 明誠 32.083
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